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2007/07/09 (Mon)
世界最大規模の博物館として知られる大英博物館が、この夏日本アニメの集中上映会を行う。
上映作品は『風の谷のナウシカ』や『紅の豚』といったジブリ作品から、『AKIRA』、
『攻殻機動隊 S.A.C Solid State Society』、『イノセンス』といったカッティングエッジな
作品、さらには『劇場版NARUTO 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!』にまで及ぶ全9作品、
日本アニメの多様性を示すラインナップとなっている。

お堅い大英博物館に似合わない日本アニメの特集上映である。実はこれらは7月19日から
10月21日まで開催する日本の工芸美術の特集企画「近代日本の中の工芸の美:Crafting
Beauty in Modern Japan」のなかのひとつとされている。
『風の谷のナウシカ』や『紅の豚』、『劇場版NARUTO』の3作品は、「マンガtoアニメ
映画(家族向け)」の企画で、残りの6作品は「マンガtoアニメ映画(夜の部)」とされている。
夜の部は、世界で注目される日本アニメ産業におけるアニメ映画といった位置づけをしている。

今回興味深いのは上映作品の幅の広さと同時に、この特集上映が日本の工芸という企画の
ひとつとされていることである。「近代日本の中の工芸の美」のなかで他に取り上げられて
いるのは、生け花、茶道、漆器、陶器といった伝統的な日本の工芸品である。
大英博物館がどのような意図でこうした企画のなかにアニメを組み込んだか詳しくはわからない。
しかし、この企画のキュレーターが、アニメのなかにも日本の工芸のなかに生きる職人芸を
見出していると言えるだろう。上映会は、7月から10月まで断続的に行われる予定である。



animeanime.jp
http://animeanime.jp/news/archives/2007/07/naruto77.html


大英博物館(英語)
http://www.thebritishmuseum.ac.uk/
http://www.thebritishmuseum.ac.uk/pdf/Events%20programme%20CB.pdf
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