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北京の西側にある「紫竹院公園」を散歩していたときのことでした。園内を通る運河の橋を
渡ろうとしたところ,前方から紅白の服を着た女の子が歩いてきます。「え?中国に巫女さん?」
一瞬,目を疑いましたが,許可を得て撮影しました。
どうやらその巫女さんはコスプレのようです。コスプレの衣装を着た6人の少女たちが
デジタルカメラを持って撮影会をしています。冗談で「あなたたちは日本人なの?」
と中国語で声をかけてみると,「YES!」と明るく答えが返ってきました。
さて近年,日本の秋葉原は電気街からアニメやコスプレの街へと変容しているようです。
実は「中国の秋葉原」と呼ばれる中関村でも,まだ小規模ですがオタクグッズを扱う店が
出現しています。例えば,中関村にあるションピング・ビル「海龍大厦」の一角には日本の
ゲームやフィギュアなどを販売する店があります。商品は日本から輸入しているようで,
値段は日本とほぼ同じです。
数は多くありませんが,萌えやコスプレに関する書籍も中関村の書店で売られています。
最近では中国で初となるコスプレ専門の月刊誌「COSER盛典」が創刊されたというニュースも
流れました。
メイドやコスプレなどの言葉を始め,猫耳などの用語も使われています。もちろん,
「萌」の語も台湾や香港を経由して大陸へ伝わり,そのまま使われています。一方,メイドは
中国語で女性使用人を表す「女仆(女僕)」(発音は「にゅーぷぅ」に近い)といいます。
コスプレはなぜか「COS」とアルファベットで表記されることが多いようです。
また,日本発の萌え画像を収集することがネット世代の若者たちのお金のかからない趣味に
なっています。かわいいタッチの絵は中国の大学生からも支持を受けています。
さらに今後は,有名な一人っ子政策が萌え市場を拡大させるのではないかと,筆者は予想
しています。一人っ子政策は弊害が出ており,2005年のデータでは新生児の男女比率が
約120:100という非常にアンバランスな状況です。
経済発展が続き,金銭的余裕が拡大する中で,萌え市場は交際相手の見付からない男性の
需要に応える形で中国でも大きく成長するかもしれません。(一部略)
ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20070418/268766/