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2024/11/27 (Wed)
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2007/08/29 (Wed)
 8月30日から9月3日まで「第65回世界SF大会/第46回日本SF大会 Nippon2007」が
横浜市中心部のパシフィコ横浜で開催される。世界SF大会はその名前の通り世界の最大の
SFのお祭りである。期間中は世界中からSFファンが集まり大きく賑わうことになりそうだ。
 世界SF大会はワールドコンとは呼ばれるが、実際にこれまでアメリカ・カナダ以外の国で開催
されたのは過去64回の開催でわずか11回である。今回の日本での開催は日本初であるだけ
でなく、アジア初でもある。日本のSFファンダムにとっても意義の大きなイベントと言えるだろう。

 またSF大会の名前からやや堅苦しく感じるが、イベントのなかで扱われるテーマにはアニメや
マンガ、特撮からライトノベルなどポップカルチャーのあらゆる周辺領域が含まれている。
 例えば今回のNippon2007にも、アニメに関係深いクリエイターからは押井守氏、神山健治氏、
出渕裕氏、河森正治氏、辻真先氏、安彦良和氏らがゲストの名前として挙がっている。
さらに、マンガ家では永井豪氏、萩尾望都氏らの大御所の名前が並んでいる。

 そこで今回は5日間にかけて開催される大量の企画のなかから、アニメとマンガに絞ってピック
アップしてみた。
 まず大きな見所は、徳間書店の主催する2つのアニメシンポジウムである。ひとつは今やマニアの
間で話題騒然の『電脳コイル』を取り上げた「『電脳コイル』を語ろう!」。
 もうひとつは出渕裕氏、河森正治氏らをゲストに招いた「メカ・デザインと監督のおもしろさ」になる。
いずれもアニメを正面から取り上げたシンポジウムになりそうだ。

 『スカイ・クロウ』や『攻殻機動隊 S.A.C』などの大作アニメで話題を呼ぶ、押井守氏、神山
健治氏の顔合わせも話題となるだろう。ただしテーマは『真・女立喰師伝』とぐっとディープになる。
 美術監督武重洋二氏がゲストとなる『ゲド戦記~背景美術の世界』では、最近、脚光を
浴びつつあるアニメの背景美術が話題になる。
 そのほか『ケロロ軍曹にみるリーダーシップ ~彼の地球侵略プロジェクトは進んでいるのか?』や
『ハレ晴れユカイを踊ろう!』といった謎の企画もありバラエティに富んでいる。

 マンガ関連では全部で6つの企画から構成されるコミックマーケット協力企画が目玉になりそうだ。
コミケの歴史から、SF大会と関係、オタク業界様々な面からコミケにスポットライトがあたる。 
 今年『バルバラ異界』でSF大賞を取った萩尾望都が自らゲストとなる「『バルバラ異界』と『ポーの
一族』のはざま ~はるかなる不死の夢によせて~」も注目を浴びそうだ。

 企画の数はあまりにも多く、5日間に亘るとはいえ時間帯の重なるものも多い。
最初から全部参加は難しい。参加する人は事前に入念はスケージュール立てが必要になるだろう。


「第65回世界SF大会/第46回日本SF大会 Nippon2007」公式サイト
http://www.nippon2007.org/jpn/index.shtml
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