東京ゲームショウきょう開幕 外国企業含む過去最高の217社が出展 新機種出そろいソフト高機能化

国内最大のゲーム展示会「東京ゲームショウ２００７」が２０日開幕する。
ゲーム先進国、日本の展示会には海外の注目も高く、外国企業を含む
過去最高の２１７社が出展する。今回は家庭用ゲーム機の新機種が
出そろい、新型機向けゲームソフトを舞台にした競争が本格化しそうだ。
メーカーは、女性や中高年ら新たなユーザーを狙った戦略を加速させる一方、
従来の愛好家向けにソフトの高機能化も進める「両面作戦」に出ている。

日本発

１９日、ソフトメーカーのコナミデジタルエンタテインメントは、東京・六本木で
新製品説明会を開いた。海外展開を重視する同社は、外国語ソフトの開発を
強化しており、会見で田中富美明社長は、「今後は７カ国以上の
言語対応を進める」と明言した。

映画やマンガなどのコンテンツ（情報の内容）市場で、世界的な存在感を示す日本。
約１５０人の報道陣が集まったコナミの会見には、ゲームショウ取材で来日した
欧米や韓国のメディアがほぼ半数を占めた。

２３日まで千葉市の幕張メッセで開かれるゲームショウでも、
海外から最多の９７社が参加し、日本発のゲーム市場への
強い関心をうかがわせた。

映画並み

ゲーム機の主戦場である家庭用機は、「Ｗｉｉ」「Ｘｂｏｘ３６０」「プレイステーション３」（ＰＳ３）が
三つ巴の戦いを繰り広げる。昨年のゲームショウで発売されていたのはＸｂｏｘだけだったが、
今回は３機種が出そろい、最大の需要期である年末に向けて、ゲームソフトの
充実度をめぐる争いが激しくなっている。

最新ソフトは、ダンスやヨガなどで体を動かす体感ゲームが急増。
「ソフトの多様化がキーワード」（大手メーカー）となっている。一方、
本格的なゲームファンを念頭に画質や機能を追求し、「映画並み」（マイクロソフト）の映
像の「作品」も登場している。

ケータイ

ゲームソフト市場は、据え置き型と携帯型の両ゲーム機が主軸だ。
しかし、今回のゲームショウでは、携帯電話という「第３のゲーム機」への
注目も高まっている。

携帯電話の高機能化にともない、携帯電話向けゲームのプログラムも、
データ容量が２年前の２０倍となる１メガバイトにまで大容量化した。
複雑なプログラムのゲームができるようになったわけで、
コナミは人気の戦闘ゲーム「メタルギアソリッド」の携帯版を投入する。

携帯電話向けゲームのコンテンツ市場は昨年、約７４０億円と３年前の２７０億円から
大幅に増加。ゲームショウでも携帯向けのソフトが全体の３分１を占めるまでになり、
今後、ゲームの新たな市場として存在感を高めることになりそうだ。

ソース（産経新聞）http://www.sankei.co.jp/keizai/it/070920/itt070920000.htm