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2024/11/24 (Sun)
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2009/03/09 (Mon)
アニメーションの学術的研究を目的とする日本アニメーション学会は、3月14日土曜日に
「日本アニメーション学会 理論・歴史研究部会主催 公開研究会」を開催する。
この研究会は学会の中の理論研究部会と歴史研究部会が、共同で主催するものである。
日本アニメーション学会は、これまでも研究会の一部を一般公開している。これは学術的な研究により広い視点
を取り入れることで、アニメーション研究の成果を広げる狙いがある。実際に研究成果の発表も、アニメーション
という見慣れた素材を対象にしていることもあってか、研究者でなくても十分理解できるものが多い。

今回の研究会は、アニメーションの上映と解説、研究発表と討論会が行なわれる。上映は土居伸彰さん
(東京大学大学院)による「越境するアニメーション——ソユズムリトフィルムを中心に」。
旧ソ連圏のアニメーションから、現在のロシア・アニメーションの展望までを取り扱う。
また、ロシアの巨匠ユーリー・ノルシュテイン氏の『霧の中のハリネズミ』や
イーゴリ・コワリョーフ氏の『妻は雌鳥』を上映する。

研究発表は須川亜紀子さん(青山学院大学)の「魔法少女TVアニメーションの
「フェミニスト・テレビ学」的読みの可能性」である。
こちらは「魔法少女TVアニメ」というジャンルから、日本におけるフェミニスト・テレビ学的アプローチに
対する可能性を探るとしている。発表の中では具体例として、『魔女っ子メグちゃん』と
『魔法の天使クリィミーマミ』を取り上げる。

さらに討論会ではテーマを「「アニメブーム論」の試み」として、現在利用されることの多い言葉
「アニメブーム」について4人の研究者を招き討論を行なう。
「アニメブーム」は語られることが多いが、その定義や時期は論者や研究者間で統一がとれていない。
これを前提にしつつ今回は、研究者という視点から少し離れ、アニメファンがブームをどう
受容していたのか、複数の世代を交えて、ブームの特性や意義を議論する。

研究会は無料、アニメーション学会員だけでなく、一般からも参加出来る。
ただし、事前にメールによる参加の申し込みが必要となる。
会場は日本大学芸術学部江古田キャンパス 東棟1階 E-102教室、時間は14時から17時までを予定している。

日本アニメーション学会 http://www.jsas.net/
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