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家電やカメラなどの日本製品と並んで「ジャパン・ブランド」の一角を担うようになった日本の
漫画やアニメ。政界一の漫画好きで知られる麻生太郎外相が音頭を取り、外務省の後押し
でさらに世界に発信する取り組みが本格化している。(中略)
麻生外相の漫画好きが有名になったのは昨年9月の自民党総裁選がきっかけ。趣味など
が紹介され、「ゴルゴ13」をはじめ一週間に約20冊の漫画週刊誌を読破する意外な一面が
広く知られるようになった。
漫画外交の展開は、「本人も『おれの出番だ』と思った」(麻生氏周辺)よう。漫画やアニメなど
に造詣が深い「オタク」のメッカ、東京・秋葉原で街頭演説会に臨み、「自称オタクのみなさん」
と呼び掛け、インターネット上で反響を巻き起こした。
その秋葉原には、キャラクター・グッズの売り場の脇に「太郎ちゃんの牛乳カステラ」が登場、
「アキバのおみやげとして昨年暮れあたりから売れ行きが伸びている」という。関係者は「漫画
好きの麻生氏は若者に受けている」と分析する。
1月中旬のリブニ・イスラエル外相との会談。「自分の子供たちも日本の漫画が大好きだ。
イスラエル国内でも大変な人気だ」。中東問題など緊迫する国際情勢をめぐる意見交換の
一方で、日本の漫画が話題に上ると、麻生、リブニ両外相から笑い声が漏れた。(中略)
外務省幹部は「若者を中心に日本の漫画の影響力は絶大だ。日本の外交に生かさない手はない」
と強調。麻生外相も「(漫画は)外務省の官僚が逆立ちしてもできない役割を果たしてくれる。
日本の文化を世界へ広めるための新たな担い手だ」と話している。
http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/070203/ssk070203001.htm