史上最大の来場者数を記録― 猛暑にも“腐女子”は負けず？

　世界最大級の“マンガの祭典”「コミックマーケット72」が17～19日、東京ビッグサイト（東京都江東区）で開かれた。
初日に気温35度を超えるなど猛暑の中、3日間で過去最大級の約55万人が参加。拡大するコミケを振り返った。

　3日間のうち、初日はアニメやゲーム、2日目は少年ジャンプを中心としたマンガ系や小説、3日目はオリジナル系
創作の同人サークルが出展。例年、初日と2日目は女性客が多く、3日目は男性客が中心となるが、今回は3日間
続けて女性が多く、一部の男性用トイレを女性用にするほどだった。

　コミケ準備会のスタッフによると、女性は同人誌の購入や販売といった目的だけでなく、サークルとして出展したり、
コスプレを楽しんだり、イベントそのものに参加することを楽しむ傾向が強いという。また、人気の同人誌などで、
コミケ終了後に秋葉原の専門店などで販売解禁になるものが増えてきており、同人誌購入が主目的の男性がコミケ
の混雑を避けるのも“女性上位”の背景にあるようだ。

　今回、女性に人気だったのは、特撮ドラマ「仮面ライダー電王」の同人誌で、サークルも増加。（中略）

　企業ブースも例年にない混雑ぶりで、アニメ制作会社やゲームメーカー、出版社などが人気作の限定グッズを販売
し、人気声優やマンガ家を招いたイベントを開いた。コミケ会場でしか買えない限定グッズは売り切れになることも多い
ため、初日の17日に来場者が集中。床も見えないほどの盛況だった。

　また、多くのコスプレーヤーが自慢の衣装を披露するコスプレ広場では、平年並の1日約3000～5000人が参加。
今年は特に、外国人の姿が目立った。

8月5日に名古屋で開かれた「世界コスプレサミット」から12日の「ワンダーフェスティバル」、そしてコミケと長期滞在した
人もいたといい、コスプレ人気の世界的な広がりを物語っている。



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