参加者全員がお面…「オタ婚活」カップル成立５割超えの秘密とは！？

「オタク」と呼ばれる男女を対象として埼玉県久喜市の鷲宮商工会が主催している婚活パーティーで、参加者全員がお面を付け、最後まで互いの顔を見せないで交流してみたところ、カップル成立率が初めて５割を超えた。
これまで開催回数が１０回を数える「オタ婚活」だが、通常の婚活パーティーの相場が２割ともいわれる中、実は常にそれを上回る成立率を誇ってきたのだが、担当者は「顔が見えないことでより積極的になれたのと、内面重視で判断できたからでは」という。
今月２３日にも同様のルールでパーティーを開く予定で、参加者は１８日まで募集している。（さいたま総局　安岡一成）

久喜市鷲宮の鷲宮神社はアニメ「らき☆すた」のモデルになっていることから、アニメファンらの「聖地」として参拝者を集めており、今年の初詣客はアニメ放映前の５倍超えの約４７万人を記録。
こうした動きをまちおこしに活用しようと、同商工会ではオタク的趣味を持った人を対象としたさまざまなイベントを展開してきた。

平成２２年１１月から始めた「オタ婚活」もその１つで、今年１０月２７日に１０回目を数える。参加者の属性をいわゆる「オタク」に限定したものだ。
交流方法は鷲宮商工会青年部でアイデアを出し合い、アニメソングのカラオケ大会、学校の教室を使ったもの、コスプレ、料理教室、一泊旅行など各回ごとに変えてきた。
こうしたことが受けたのか、一般的な婚活パーティーではカップル成立率は２割程度とされているが、同商工会の担当者によると、「オタ婚活」では第１回は参加者４０人中７組、第４回は同１１０人中２５組など、高いカップル成立率を誇っている。
第１０回の交流方法について担当者がアイデアを出し合った際「カップルが生まれやすい要因として一番大きいのが、話題が合うことではないか。いっそのこと、顔を隠してみるのはどうだろう」との意見が出て、やってみることにしたという。
当日はドラえもんやアンパンマンなど、縁日で子供向けに売っているお面を用意。顔を見られないようにするため、参加女性は会場の最寄りの１つ前の駅で下車させ商工会が車で会場入りさせるという徹底ぶりで臨んだ。

参加者はフリートークやフォークダンスなどで交流した後、意中の相手を投票。その後、互いのお面を取り、初めて素顔を見たが、「そんなにイメージは変わらない。嫌な驚きではなかった」などと肯定的な感想が多かったという。
結果は参加者１７人中、４組のカップルが誕生。担当者は「毎回、参加者には『気に入った人がいなければ、無理に選ばなくていい』と念押ししている。それでもカップルが成立しているのは、参加者が内面を重視した結果ではないか」と話す。
また「引っ込み思案な人も多い中、顔が見られていないからこそ、売り込みに積極的になれたのでは」と解説する。

今月２３日には「第１１回オタ婚活お面舞踏会編～お面だけど愛があれば関係ないよねっ～」を実施。男女それぞれ２０人程度の予定で、多数の場合は抽選。申し込みは１８日まで、同商工会ホームページ「オタ婚活」のページの専用申し込みフォームで。
郵送も可。【問】鷲宮商工会

ソース　MSN産経
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121111/trd12111118010009-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121111/trd12111118010009-n2.htm