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5月24日から6月17日まで、米国ワシントン州シアトルで開催されるシアトル国際映画祭に
『パプリカ』と『鉄コン筋クリート』の2本の劇場アニメが上映される。
シアトル国際映画祭は日本での知名度は必ずしも高くないが、全米最大規模を誇る国際
映画祭で期間中の人出は十数万人規模に達する。また、今年の映画祭は期間中に一般映画
227作品のほか、61本のドキュメンタリー作品、117本の短編映画が上映される。
また。世界的にビジネス化の進む国際映画祭のなかで、観客中心の映画祭として高い人気を
誇る米国を代表する映画祭である。
日本のアニメでは、これまでも『イノセンス』や『ハウルの動く城』、『Animatrix』
といった作品が上映され、高い人気を得ている。日本のアニメを一般の観客に紹介する
重要な場でもある。
既に『パプリカ』は5月24日から米国公開、また『鉄コン筋クリート』も米国での上映が
決まっている。両作品にとっては、映画祭はいい宣伝の場ともなるだろう。
このほかアニメ以外の日本からの出品作品には、大友克洋監督の『蟲師』や蜷川実花監督の
『さくらん』、さらに『フラガール』、『ゆれる』、『叫び』などがある。商業的色彩濃い
作品よりも、エンタテンメントと作品の深さのバランスのとれた作品が選ばれているようだ。
また、香港からは日本のマンガを原作とし、日本のクリエイターも多数参加した『墨攻』が
出品されている。
上映する日本作品の選択眼の確かさは、シアトル国際映画祭の事務局が日本映画をよく
わかっていることを表しているだろう。
animeanime.jp
http://animeanime.jp/news/archives/2007/05/511_1.html
シアトル国際映画祭(英語)
http://www.seattlefilm.org/