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劇場版アニメ「ブレイブストーリー」やテレビシリーズ「岩窟王」など話題のアニメを
制作したゴンゾを中心に、アニメファンドの展開や海外進出など積極的なビジネス展開で
急成長したGDH。だが、DVDの売り上げ不振などにより、07年3月期決算見通しを、
経常損益を当初予想の6億200万円の黒字から16 億円の赤字と大幅に下方修正した。
正念場を迎えた石川真一郎社長にアニメビジネスの現状と見通しを聞いた。
--大幅な下方修正の原因は
大きく分けて3点あります。1点目は出資している投資ファンドの決算を計上したこと。
2点目は劇場版や海外の子ども向けアニメといった新規事業が予算を達成できなかったこと。
売り上げ的には黒字でしたが、予算には届きませんでした。この2点は今後の成長が
見込めるので問題ないのですが、重要なのは3点目の DVDの売り上げが伸びなかったことで、
これが赤字の最大の要因です。
--なぜDVD売り上げが落ち込んだのですか
無料動画配信サイト「ユーチューブ」や、「ウィニー」、「ビットトレンド」といった
ファイル交換ソフトの影響が大きいです。特にファイル交換ソフトについては、当社の
独自調査の結果、25歳以下のユーザーの使用率が高く、消費行動としてのダウンロードが
完全に定着していると言っていいでしょう。例えば、10月から放送を開始した
「N・H・Kにようこそ!」の第1話は1カ月で14万件もダウンロードされています。
これではDVDは売れません。
--対策は
DVD市場はなくならないまでも、もう少しで底を着くでしょう。数年前の音楽業界の
ビジネスモデルの変化に似た状況だと思います。生き残りのヒントがここにあり、
パッケージソフトの売り上げだけでなく、ブロードバンド市場を意識して、
アニメ業界も配信ビジネスも含めた市場形成を考える時期に来ているのです。
まんたんウェブ
http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/01/gdh_2.html
GDH
http://www.gdh.co.jp/
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