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2024/11/27 (Wed)
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2007/10/09 (Tue)
外国のアニメ監督と話をしていたとき、彼が日本のアニメ作品の良さを語った中に、
背景美術の素晴らしさを上げたのが印象に残っている。

今月1日で幕を閉じたが、東京都現代美術館で「ジブリの絵職人・男鹿和雄展」があった。
昨年の「ディズニー・アート展」を約10万人も上回り、歴代2位の入場者を集めたそうだ。
男鹿は「となりのトトロ」(昭和63年)など一連のスタジオジブリ作品の背景画に携わった人物。
「ジブリの…」と銘打った影響もあるのかもしれないが、会場を訪れた人たちは、初めて見る
アニメ背景画の素晴らしさに目を丸くしていた。

アニメの背景画は、基本的に写実的で技術の優劣が目につきやすい。それに、背景の前で
キャラクターたちがストーリーに沿った演技をする関係上、1枚の絵として成立していない
ものもある。

男鹿の絵は、確かなパース(遠近法)、細部にわたる的確な描写、美しい色彩、光と影に漂う
情感…が大きな特徴だ。そして、キャラクターが描かれていなくても、鑑賞にたえられるものが
並べられている。日ごろアニメに関心のない(多分)年配の女性たちまで感嘆の声を上げながら
日本の美しく懐かしい背景画を眺めていたが、これはもうアニメの枠を超えて絵画鑑賞と
いった方がいいだろう。

会場で、男鹿が背景画を描く様子を上映していたが、ほとんど日本画用の筆で描いているのに
気が付いた。もしかしたら、トトロをはじめ日本アニメの背景画が繊細で美しいのは、太い所も
細い線も自在に描ける日本の筆があるからではないか。とすれば、日本の伝統的な筆造りの
技が、こんな所にも隠し味のように生きていて、アニメ隆盛の一部を支えているのかもしれない。
(杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一)

MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/071006/gam0710060754000-n1.htm
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