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大手アニメ製作会社のGDHは、昨年10月27日に発表した平成19年3月期の業績予想の下方修正を
発表した。前回10月27日の下方修正に次ぐ2度目の修正となる。
前回の修正時には、経常利益、当期純益がともに赤字に転落するものであったが、
今回の修正では赤字幅が従来の予想よりさらに拡大した。
新しい予想では連結売上高は85億円の予想から88億円に拡大するが、経常利益は16億円の
マイナスが19億6000万円のマイナスに、当期純利益は16億円のマイナスが26億円の純損まで
拡大する。
またGDH単体の予想でも、売上高は45億円から48億円の増加、経常損は8億2000万円から
13億円、当期純損は8億2000万円から16億5000万円まで拡大し、従来予想よりも厳しい
内容となった。
平成19年3月期の営業年度は既に終了していることから、最終的な決算数字は今回の予想と
ほぼ同じとなると見られる。
GDHによれば今回の業績予想の修正は、現在進めている事業のリストラクチャリングの
過程で発生した。利益率の高いテレビアニメ作品の受注本数減少によりプロジェクト
受注収益が当初予想を下回ったほか、リスクが高いと判断した大型プロジェクトの中止による
コンテンツ版権の減損処理で13億3000万円の特別損が発生した。さらに当初見込んでいた
繰延税金資産の計上ができなくなった。
このため期中に売却したグループのオンラインゲーム子会社ゴンゾロッソの株式売却による
特別利益を含めても、連結当期純損は前回予想を10億円下回る26億円となる。
GDHは昨年10月の赤字転落の業績予想修正後に、中期経営計画を発表している。同社は
既にこの計画に基づいて事業のリストラクチャリングを進めている。
このなかにはグループ制作部門の移転によるコスト削減やDVDの自社制作の見直し、
アニメ製作本数の絞込みなどが含まれている。また、2月には大手IT企業So-netを割当先とする
第三者割当増資を利用した資本・業務提携を行なっている。
GDHは中期経営計画に基づく平成20年3月期の連結決算については、売上高93億円、経常利益
1億円、当期純利益500万円と黒字転換を見込んでいる。
animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/05/gdh1932651.html
GDH
http://www.gdh.co.jp/