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2007/08/12 (Sun)
かねてより噂になっていた日本アニメを基にした『ボルトロン:Voltron』がいよいよ
ハリウッドの大作劇場映画になりそうだ。これは8月9日付で米国のハリウッド業界情報誌
ヴァラエティがスクープしたものである。

同誌によれば、ハリウッドのメジャースタジオ20世紀フォックスとプロデューサーのマーク・
ゴードン氏は『ボルトロン 宇宙の守護者: Voltron: Defender of the Universe』の
実写版製作の契約最終段階にあるとしている。制作はリージェンシーエンタプイズグループの
ニュー・リージェンシー・プロダクション行ない、脚本はコミックものの映画化に経験が
豊かなジャスティン・マークス氏が担当する。リージェンシーはこれまで『Mr.&Mrs.
スミス』などのヒット作がある。

実写化映画化される『ボルトロン』の作品名は日本人には馴染みが薄いが、もともとは
日本の複数のロボットアニメを再編集して1980年代に米国で放映されたものである。
前半は主に『百獣王ゴライオン』、後半は『機甲艦隊ダイラガーXV』から構成されている。
これにさらに『未来ロボダルタニアス』の映像も取り込まれている。こうした複雑な編集は
米国の放映に都合の悪い部分をカットして、テレビシリーズとして必要な長さを確保する
ために考えられたものである。他にも当時は、『宇宙海賊キャプテンハーロック』と
『1000年女王』をつなぎ合わせた作品なども放映されている。

こうしたやや歪で誰もが知っているわけでない作品の実写映画大作化は、米国では7月4日に
公開された『トランスフォーマー』の大ヒットによって後押しされたことは間違いないだろう。
日本の玩具と日本製のアニメを基とする『トランスフォーマー』の空前のヒットが、20世紀
フォックスの関心を惹いた。一般的な視線から観てもややイージーな企画だが、巨額な
資金を投じる映画会社にとっては、むしろありがちなリスク回避の手段ともいえる。



animeanime.jp
http://animeanime.jp/news/archives/2007/08/_20_811.html
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