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2024/11/27 (Wed)
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2007/08/29 (Wed)
■■■アヌシーのフェスティバルでは、アードマンの変幻自在な作品にも出会えます。今年も、TV
シリーズ「Shaun the Sheep」の新作、短編シリーズ「Pib and Pog」、短編の「The Pearce
Sisters」が登場しました。
緑色のベストがトレードマーク、とぼけた発明ばかりするイギリス紳士のウォレスと、紅茶が
好物でしっかり者の愛犬グルミットが主人公の「ウォレスとグルミット」シリーズは、世界中で
人気のクレイアニメーション。日本でも、企業CMのメインキャラクターになったり、最近では
シリーズから抜け出した、楽天家の羊のショーンが主人公の「ひつじのショーン」がテレビに
登場し、新しいファンを増やしています。ほのぼの感と心優しいユーモアにあふれた、この
シリーズを制作しているのが、イギリスのアードマン・アニメーションズです。
アードマンは、今ではアメリカのドリームワークスやソニー・ピクチャーズエンタテインメントとも
対等に仕事をするスタジオですが、その始まりはバックヤードプロジェクトでした。イギリスの
ブリストルで1976年に、アニメーションに夢を託した若者ピーター・ロードとデビッド・スプロクストン
が2人で始めた、ストップモーションアニメーションのスタジオです。2人は次第に才能ある若い
アニメーターを雇い入れました。その中の一人が、「ウォレスとグルミット」やドリームワークスと
共同製作した「チキンラン」を監督したニック・パークです。ニック・パーク=アードマンと思う
ほど、スタジオを世界的に有名にしたアニメーターですね。
ピーター・ロードとデビッド・スプロクストンは、最初はこども向けのアニメーションを作って
いました。初期の代表作は、77年にBBC放送の短編として登場した“モーフ”。モーフは褐色の
肌の、デザインスタジオにいる小さくて不思議な住人。「モーフとゆかいななかまたち」という
シリーズになり、2000年まで続くエバーグリーン・キャラクターです。
その後、才能あふれる若者集団は大人が楽しめるアニメーションに進出します。そして、
アードマンの“お家芸”であるリップシンクという、声優の声に合わせて人形の口を動かす
手法を開発しました。これを面白がったニックが、89年に「Creature Comforts(快適な生活)」
というコメディを制作し、アカデミー賞短編アニメーション賞まで受賞してしまいました。これは、
動物園の動物やペットの“愚痴話”。「うちの犬もこんなこと考えてたりして・・・!?」と、
どぎまぎする飼い主が続出したとか、しないとか。
アードマンは、TVシリーズや劇場公開長編だけでなく、作家の自主制作的な短編も得意です。
さまざまな才能を持つ作家が集まっているからこそ、ワンパターンにならず、「これも、アード
マン?」と思うようなアニメーションがでてくるのでしょうね。
今年のアヌシーの短編部門審査員特別賞を受賞したのが、ルイス・クック監督の「The Pearce
Sisters(ピアス姉妹)」です。「穴掘り侯爵」で知られるミック・ジャクソンの原作を、カットアウト
っぽく仕上げたコンピューターアニメーション。寒漁村で身を寄せ合って暮らす老姉妹の、
ある愛の形とでも紹介しましょう。ルイス・クックは、愛、孤独、根性、流血、あけすけさ、暴力、
薫製そしてティーカップを描きたかったのだそうです。イギリス人はお茶好きですね・・・姉妹の
お茶の招きを拒んだ男たちの末路にぎょっとします。下馬評では、アカデミー賞候補とか。
吹きすさぶ寒風とけなげさが同居する、印象的な作品です。これも、またアードマン。
アート系アニメーションには、これまでになかった愉しさと奥深さが潜んでいるようです。
デジタルARENA
http://arena.nikkeibp.co.jp/article/special/20070823/1002180/
シリーズ「Shaun the Sheep」の新作、短編シリーズ「Pib and Pog」、短編の「The Pearce
Sisters」が登場しました。
緑色のベストがトレードマーク、とぼけた発明ばかりするイギリス紳士のウォレスと、紅茶が
好物でしっかり者の愛犬グルミットが主人公の「ウォレスとグルミット」シリーズは、世界中で
人気のクレイアニメーション。日本でも、企業CMのメインキャラクターになったり、最近では
シリーズから抜け出した、楽天家の羊のショーンが主人公の「ひつじのショーン」がテレビに
登場し、新しいファンを増やしています。ほのぼの感と心優しいユーモアにあふれた、この
シリーズを制作しているのが、イギリスのアードマン・アニメーションズです。
アードマンは、今ではアメリカのドリームワークスやソニー・ピクチャーズエンタテインメントとも
対等に仕事をするスタジオですが、その始まりはバックヤードプロジェクトでした。イギリスの
ブリストルで1976年に、アニメーションに夢を託した若者ピーター・ロードとデビッド・スプロクストン
が2人で始めた、ストップモーションアニメーションのスタジオです。2人は次第に才能ある若い
アニメーターを雇い入れました。その中の一人が、「ウォレスとグルミット」やドリームワークスと
共同製作した「チキンラン」を監督したニック・パークです。ニック・パーク=アードマンと思う
ほど、スタジオを世界的に有名にしたアニメーターですね。
ピーター・ロードとデビッド・スプロクストンは、最初はこども向けのアニメーションを作って
いました。初期の代表作は、77年にBBC放送の短編として登場した“モーフ”。モーフは褐色の
肌の、デザインスタジオにいる小さくて不思議な住人。「モーフとゆかいななかまたち」という
シリーズになり、2000年まで続くエバーグリーン・キャラクターです。
その後、才能あふれる若者集団は大人が楽しめるアニメーションに進出します。そして、
アードマンの“お家芸”であるリップシンクという、声優の声に合わせて人形の口を動かす
手法を開発しました。これを面白がったニックが、89年に「Creature Comforts(快適な生活)」
というコメディを制作し、アカデミー賞短編アニメーション賞まで受賞してしまいました。これは、
動物園の動物やペットの“愚痴話”。「うちの犬もこんなこと考えてたりして・・・!?」と、
どぎまぎする飼い主が続出したとか、しないとか。
アードマンは、TVシリーズや劇場公開長編だけでなく、作家の自主制作的な短編も得意です。
さまざまな才能を持つ作家が集まっているからこそ、ワンパターンにならず、「これも、アード
マン?」と思うようなアニメーションがでてくるのでしょうね。
今年のアヌシーの短編部門審査員特別賞を受賞したのが、ルイス・クック監督の「The Pearce
Sisters(ピアス姉妹)」です。「穴掘り侯爵」で知られるミック・ジャクソンの原作を、カットアウト
っぽく仕上げたコンピューターアニメーション。寒漁村で身を寄せ合って暮らす老姉妹の、
ある愛の形とでも紹介しましょう。ルイス・クックは、愛、孤独、根性、流血、あけすけさ、暴力、
薫製そしてティーカップを描きたかったのだそうです。イギリス人はお茶好きですね・・・姉妹の
お茶の招きを拒んだ男たちの末路にぎょっとします。下馬評では、アカデミー賞候補とか。
吹きすさぶ寒風とけなげさが同居する、印象的な作品です。これも、またアードマン。
アート系アニメーションには、これまでになかった愉しさと奥深さが潜んでいるようです。
デジタルARENA
http://arena.nikkeibp.co.jp/article/special/20070823/1002180/
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