北九州市漫画ミュージアム（仮）が2009年度開館予定 初会合では性的・暴力的描写作品について意見が割れる場面も

「（仮称）北九州市漫画ミュージアム」基本コンセプト検討委員会（松本零士委員長）の
初会合が24日夜、同市役所で開かれた。施設の内容や運営について話し合ったが、性的
暴力的描写作品の取り扱いを巡って意見が割れる場面もあった。11月に最終報告をまとめる
方針。

漫画ミュージアムは、小倉北区砂津に建設される商業施設「第二チャチャタウン」3階に
2009年度、開館予定。地元ゆかりの漫画家の作品を紹介し、街のにぎわい創出につなげるのが
狙い。

委員会は、同市出身の漫画家松本委員長、畑中純さんをはじめ、研究者や、児童の文化芸術
活動に取り組む団体関係者ら7人で構成。会合では松本委員長が「小倉は私の祖国。長く
記憶に残る、品格を備えたミュージアムにできればと思う」とあいさつした。

討議では、「漫画文化がどの程度、市民に認知されているのか」「他の地域では、運営が
うまくいってない漫画館もある」など問題点を含めて意見が続出。性的暴力的描写作品に
ついては、「（展示を）やめてほしい」「公立図書館にも性的描写作品はある」「漫画は
市民社会に阻害され、反発されることで育ってきた」などさまざまな意見が出された。



西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20070826/20070826_011.shtml