徳島 すれちがいフェス 学生と商店街連携 ドラクエで中心市街地活性化

徳島市中心部の東新町商店街で１３日、中心市街地活性化企画
「ドラゴンクエスト９すれちがいフェスｉｎ徳島市しらないだれかがあらわれた！▼東新町の宿」
が開かれる。スクウェア・エニックスの人気ゲーム「ドラゴンクエスト９星空の守り人」で
社会現象にまでなった「すれちがい通信」をイベントの核にしており、
主催の大学生たちは「これをきっかけに、徳島を活性化させたい」と話している。

すれちがい通信は、携帯ゲーム機「ニンテンドーＤＳ」などに備え付けられている機能・サービス。
ゲーム機を通信待機状態にして外出し、他の同じ状態のゲーム機とすれ違うと相互の情報が交わされる。
ドラクエ９では、すれちがい通信を活用して他のプレーヤーとの間で宝の地図の交換などが可能で、
その面白さから、出荷４００万本を超すゲーム自体の人気も相まって話題となった。

スクウェア・エニックスは９月に開催された「東京ゲームショウ２００９」で、都道府県別の
すれ違い人数の途中経過を公表。その時点で県内の数値は３万２１０３人で、全国最下位だった
（集計終了時は９万９３６４人で最下位を脱した）。県にとっては“残念”な数値だったが、
大学生たちは“チャンス”と見て動き出した。

県出身者を中心に徳島の良さをＰＲする学生団体「徳島活性化学生委員会」と、
徳島大総合科学部・矢部基礎ゼミナールの学生らが協力。地元商店も協力を惜しまず空き店舗を
提供するなどし、盛りだくさんの企画を実現させた。ブログなどで１３日のイベントを
広くアピールしている。

イベントでは、すれちがい通信用に五つのブースが設けられ、ドラクエ９の「レア地図」
（当日まで内容は秘密）が入手できたり、スタンプラリーも。また、地元カフェや東京の有名店の
限定スイーツをこの日だけ食べられたり、学生向けのネイルメイクなどもある。このほか、
最近話題の各地方の若い女性をモデルとする無料ファッション誌「美少女図鑑」の徳島版が、
創刊前のプレイベントを行う。

徳島大総合科学部は、まちづくりに携わる人材育成を目的に掲げており、ゼミ生たちは実践的な
授業の一環として参加している。企画した活性化委代表で東大法学部４年、内藤佐和子さん（２５）
＝東京都品川区＝は「どの世代も絶対に楽しめるのでぜひ東新町に来てください。
今後も人が来る仕掛けを継続的に続けていきたいです」と意気込んでいる。

学生たちはイベントに向けて、ブログを開設している。
アドレスは（http://ameblo.jp/tokushima-students/）。


毎日jp
http://mainichi.jp/area/tokushima/news/20091208ddlk36040599000c.html