圧巻10年分 フィギュアイラストレーター・デハラユキノリが回顧展

高知市出身のフィギュアイラストレーター・デハラユキノリさん（33）の初期から最新作品を
紹介する「デハラユキノリ10年分〈回顧展1997ｰ2007〉」が、香美市土佐山田町の同市立
美術館で二十九日から始まった。十一月四日まで（月曜休館、月曜祝日の場合は翌日）。

デハラさんは大阪芸術大学を卒業。京都の広告会社を退社後、アーティストを目指して
上京し、フィギュアの制作やイラストレーションの仕事を手掛けるなど活躍している。

今回の展覧会は、この十年間の創作を展望する作品展。雑誌や広告で使われたフィギュアや
熱心なコレクターが所有する貴重な作品など約四百点を一堂に展示している。中でも圧巻
なのが一九九七年から二〇〇七年までの制作年順にずらりと並べられた膨大な数の
フィギュア作品。不気味で愛らしく独創性にあふれたデハラワールドが堪能できる。

このほか、これまで手掛けてきた雑誌の表紙、広告ポスター、絵画、多彩なグッズ類なども
並び、その幅広い仕事の成果も紹介されている。

デハラさんの土佐高校時代の恩師でもある同館の北泰子館長は「高校生の時から優秀で
熱心な生徒だった。彫刻と絵画的な要素が融合したフィギュアには、彼の時代を敏感に
感じ取る力が発揮されている」と言う。

デハラさんは「自分でもびっくりするほどの数の作品で、よくやったものだと思う。初期の
ものから最新作まで、故郷で全部見てもらえるのがうれしいです」と話していた。

高知新聞
http://203.139.202.230/?&nwSrl=218389&nwIW=1&nwVt=knd
デハラ ユキノリのフィギュアワールド
http://www.dehara.com/