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2008/05/08 (Thu)
シンガポール政府は、世界初の国際的な3‐D映画の映画祭3DX
(3‐D映画&エンタテイメントテクノロジーフェスティバル)を今年11月19日から23日まで開催する。
3DXは、シンガポールメディア開発庁(The Media Development Authority of Singapore (MDA))
が主催し、シンガポール観光局が協力をする。このほかNBCユニバーサルアジア、スターTV、
AXNネットワークアジアなどがスポンサーとなる。エグゼクティブプロデューサーには、
3D Partners Ltd のジム・キャビン氏が務める。

シンガポールメディア開発庁は、開催の理由をアジアのデジタルエンタテインメントの
中心地であるシンガポールで企画を打ちたてることに意味があるとする。
フェスティバルではベルギーの3‐Dアニメーション映画『FLY ME TO THE MOON』と
米国では今年8月公開予定の3-D実写映画『地底探検:JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH』の
2作品の上映が決まっている。今後も上映作品は増える見込みである。
また会期中には映画上映会のほか、3-D映画の関係者や監督、技術の開拓者を招いた
フォーラム、ガライベントも行う。

3-D映画は、2Dアニメーションに対する3DCGアニメーションと混同されがちだが、
立体映像の映画を指している。最近では『ベオウルフ/呪われし勇者』などがある。
近年、海外のSFやアニメーション映画の世界で新しい潮流として注目浴びている。
『タイタニック』で知られるジェームス・キャメロン監督の次回作『アバター』は、
全編3-D映画で制作など大作映画が増えている。また、ピクサーが3Dアニメーションの
歴史的転換点となった『トイストーリー』シリーズを3-D映画で制作し直し、
バイバル上映する予定もある。先頃、ハリウッドで実写化映画企画が明らかになった
『攻殻機動隊』も、3‐D映画での制作を目指すと報道された。

3‐D映画の導入は、テレビやDVDなど手軽に映画が観られる時代に、劇場に観客を呼び戻す
大きな切り札と考えられており、次世代の映画のフォーマットとして注目が高い。
また、クリエイター側も新しい技術への挑戦として積極的に取り組むケースが多い。
今回は、その3‐D映画の将来性に、デジタルコンテンツ立国を目指す
シンガポール政府がいち早く目をつけたようだ。

シンガポールでは、12月10日から13日まで世界最大のコンピューターグラフィックイベントSIGGRAPHの
アジア初大会を開催することが決まっている。年末に世界規模のコンピューター映像のイベントが
相次いでシンガポールで開催される。
3‐D映画の革新性、それにかけるシンガポール政府、デジタルコンテンツの未来を考えるうえで、
様々な面から興味深いイベントになりそうだ。

animeanime.jp
http://animeanime.jp/news/archives/2008/05/3d11.html
3DX: 3‐D映画&エンタテイメントテクノロジーフェスティバル 公式サイト
(3D Film & Entertainment Technology Festival)
http://www.3dxfestival.com/
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