ブログ「となりの801ちゃん」で思わぬ町おこしとなった京都市・御薗橋801商店街と「801ちゃん」

腐女子でまちおこし……？　京都市北区の御薗橋801商店街がマスコットキャラとして
考案した「801（やおい）ちゃん」が、偶然オタク用語で男性同士の恋愛を扱った作品の
隠語と一致したことから、オタクの女性「腐女子」の生態を描いたブログマンガ「となりの
801ちゃん」のキャラクターとなり、ネット上で大ブレーク、昨年末に宙出版から出版
されると15万部発行のヒットとなった。謎のキャラ「801ちゃん」とは……。

「やおい」とは、人気マンガやアニメの美形キャラ同士が恋愛関係にあったら……という
パロディーの同人創作作品が、「山なし」「落ちなし」「意味なし」で、3つの頭文字を
取ったとされ、それを好む女性のオタクは「腐女子」と呼ばれている。

「801ちゃん」が誕生したのは05年末。同区内にある京都精華大の学生が名産の京野菜・
加茂ナスをイメージしてデザインしたキャラクターで、けもくじゃらの顔に大きな目、
顔から直接細長い手足が伸びているという“微妙な”造形で同商店街が全長800メートルあり、
未来へ伸びるようにと「1」を足して名付けられた。そのネーミングが、「やおい」だった
ことから、ネット上で話題となり、独自のフラッシュアニメが作られるなど「祭り」となった。

「となりの801ちゃん」の作者・小島アジコがそのキャラを見つけ、「これはうちの彼女の
中身じゃね」と思い、キャラを“拝借”して、一見可愛く普通の女性だが、背中にチャックが
あって、中から「801ちゃん」が登場し、腐女子な行動を取ってしまうというマンガを描き、
ブログで発表し始めた。彼氏に医者のコスプレを強要したり、携帯電話に出ない彼氏に
「かわいい男の子とイチャついてたんだ！」と妄想して喜んだりと「腐女子」ぶりを
発揮するギャグが満載だ。

まんたんウェブ
http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/04/801_1.html