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2007/06/16 (Sat)
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は6月14日、イタリア著作者出版社協会(SIAE)と、
イタリア国内での日本のコンテンツの著作権保護について合意したと発表した。
イタリアでは日本のアニメやゲームが人気だが「流通しているのはほとんどが海賊版」といい、
両者で協力して海賊版撲滅を目指す。

SIAEは、アニメ、ゲーム、映画、書籍、芸術作品など、あらゆる著作物の著作権を管理する、
イタリア国内唯一の著作権管理団体。
SIAEとACCSは、ゲームやアニメ・映画のDVD、PCソフトの海賊版について情報交換し、
著作権侵害行為の防止に取り組む。

 イタリアでは日本のアニメやゲームが人気だが、正規品の流通量が少なく、販売されているほとんどが
海賊版という。SIAEは海賊版DVDやゲームの撲滅にも取り組んできており、プレイステーションシリーズと
任天堂ハード向けのソフトだけでも、昨年1年で30万本の海賊版が押収された。

 それでも海賊版は後を絶たない。
イタリア国内でDVDなどを販売するには、SIAEの許諾を得てシールを貼付する必要があるが、
海賊版にもシールが貼られているのが現状という。
 SIAEはACCSと協力することで、契約書が本物かどうかを正確に審査できるようになる。
協力の基本合意書には5月28日にサインしており、これに基づいて6月初旬に行われた一斉摘発では、
日本のアニメDVD 5万枚が海賊版DVD業者から押収されたという。

 中国などアジア諸国と異なり、イタリアの海賊版は正規版と同じ値段で売られているという。
イタリア語に対応した正規版が流通する前に、各国語字幕入りの海賊版が、中国経由やネット経由で
輸入されて流通。正規版が入って来れば海賊版はなくなるという。

 「海賊版を撲滅できれば、正規版が売れるマーケットがあるということ。中国などよりもビジネスに直結し、
外貨獲得につながるのでは」(久保田氏)

 ACCSは今後、フランスなどほかEU諸国でも同様な取り組みを進めたい考えだ。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/14/news117.html
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