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2024/11/23 (Sat)
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2012/04/14 (Sat)
学校や地方都市などを舞台にして日常生活を描いたアニメーション作品が根強い人気を集めている。昨年公開された「映画けいおん!」のヒットをきっかけに、
認知度が高まった「日常系(空気系)アニメ」ブームに広がりが出た。世界の命運を左右する壮大なストーリーや、美少女キャラたちが主人公の少年を奪い合うラブコメを経て、
アニメがたどり着いた境地は「普通の生活」だった。
東京メトロポリタンテレビジョン(東京MX)は25日深夜からアニメ「氷菓」を放送する。廃部寸前だった高校の「古典部」に入部した1年生4人を巡るストーリーで、
ミステリーの要素が含まれているが、「どの年代の視聴者が見てもどこか懐かしい、まったりとした雰囲気」(編成部アニメ担当)の作品に仕上がっている。
角川書店のライトノベルが原作で、京都アニメーション(京都府宇治市)が制作。KBS京都など独立局8社とBS11でもほぼ同時に深夜帯で放送を始める。
アニメの放送枠は独立局で拡大している。
東京MXでは昨年4~9月に京都アニメーションが制作した「日常」を放送。多様なキャラクターの高校生たちが通う高校を舞台にしたアニメで、視聴者からの反響が大きく、
放送終了直後から再放送。今年1月からはNHKEテレでも放送された。
TBS系列では4月から中学2年生の少女4人が主人公の「夏色キセキ」と、女子高生と男子高生のつかず離れずの関係を描いた「あっちこっち」を深夜枠で放送している。
フジテレビジョンは2005年に、毎週木曜の深夜に1時間のアニメ放送枠「ノイタミナ」を開設している。
これまでに「ハチミツとクローバー」や「のだめカンタービレ」「うさぎドロップ」などの人気アニメが生まれた。20~30代の男女を中心に幅広い支持を集めている。
ノイタミナでは今月から「坂道のアポロン」「つり球」の2作品を放送。坂道のアポロンは長崎県の田舎町に引っ越してきた男子高校生が主人公で、
ジャズとの出合いをきっかけに生活が一変する様子を描く。プロデューサーの山本幸治氏は「アニメと親和性が高い音楽を生かした作品を仕掛ける」と作品への意気込みを語る。
「“日常系アニメ”ヒットの法則」(キネ旬総研エンタメ叢書)の著者であるキネマ旬報出版編集部の稲田豊史氏は「『けいおん!』のヒットをきっかけに、
日常系アニメはひとつのジャンルとして確立した」と指摘する。
1990年代の「新世紀エヴァンゲリオン」に代表される「セカイ系アニメ」の潮流は終わり、代わって登場したのが「あずまんが大王」に端を発する日常系アニメだった。
稲田氏は「奇抜なストーリー展開で予想を裏切られると心が折れてしまう。カタルシスを与えてくれる居心地のいい世界観を求める視聴者が増えてきた」と背景を分析する。
比較的コストのかからない深夜枠の放送で一定のファン層を開拓し、その後に発売するDVD・BDで収益を上げるビジネスモデルも定着した。
当初は購買力のある20~30歳代の男性が中心だったが、男女を問わず幅広い年代に訴求できる日常系にシフトした結果
「(制作コストが回収できる)1万枚を達成しやすくなった」(アニメ制作会社幹部)という。
深夜枠であってもインターネットを活用すれば、番組の認知度を高めることも可能だ。
フジテレビの「つり球」ではAR(拡張現実)を活用したスマートフォン向けアプリを配信。
「もやしもん」のソーシャルゲーム登録者数が60万人を超えるなどネットを有効活用した事例も少なくない。
アニメに癒やしを求める視聴者が増えている背景には、災害や原子力発電所の事故、景気の先行きなど、日常生活に不安が広がる今の時代の空気があるのかもしれない。
http://japanimate.com/Entry/2563
認知度が高まった「日常系(空気系)アニメ」ブームに広がりが出た。世界の命運を左右する壮大なストーリーや、美少女キャラたちが主人公の少年を奪い合うラブコメを経て、
アニメがたどり着いた境地は「普通の生活」だった。
東京メトロポリタンテレビジョン(東京MX)は25日深夜からアニメ「氷菓」を放送する。廃部寸前だった高校の「古典部」に入部した1年生4人を巡るストーリーで、
ミステリーの要素が含まれているが、「どの年代の視聴者が見てもどこか懐かしい、まったりとした雰囲気」(編成部アニメ担当)の作品に仕上がっている。
角川書店のライトノベルが原作で、京都アニメーション(京都府宇治市)が制作。KBS京都など独立局8社とBS11でもほぼ同時に深夜帯で放送を始める。
アニメの放送枠は独立局で拡大している。
東京MXでは昨年4~9月に京都アニメーションが制作した「日常」を放送。多様なキャラクターの高校生たちが通う高校を舞台にしたアニメで、視聴者からの反響が大きく、
放送終了直後から再放送。今年1月からはNHKEテレでも放送された。
TBS系列では4月から中学2年生の少女4人が主人公の「夏色キセキ」と、女子高生と男子高生のつかず離れずの関係を描いた「あっちこっち」を深夜枠で放送している。
フジテレビジョンは2005年に、毎週木曜の深夜に1時間のアニメ放送枠「ノイタミナ」を開設している。
これまでに「ハチミツとクローバー」や「のだめカンタービレ」「うさぎドロップ」などの人気アニメが生まれた。20~30代の男女を中心に幅広い支持を集めている。
ノイタミナでは今月から「坂道のアポロン」「つり球」の2作品を放送。坂道のアポロンは長崎県の田舎町に引っ越してきた男子高校生が主人公で、
ジャズとの出合いをきっかけに生活が一変する様子を描く。プロデューサーの山本幸治氏は「アニメと親和性が高い音楽を生かした作品を仕掛ける」と作品への意気込みを語る。
「“日常系アニメ”ヒットの法則」(キネ旬総研エンタメ叢書)の著者であるキネマ旬報出版編集部の稲田豊史氏は「『けいおん!』のヒットをきっかけに、
日常系アニメはひとつのジャンルとして確立した」と指摘する。
1990年代の「新世紀エヴァンゲリオン」に代表される「セカイ系アニメ」の潮流は終わり、代わって登場したのが「あずまんが大王」に端を発する日常系アニメだった。
稲田氏は「奇抜なストーリー展開で予想を裏切られると心が折れてしまう。カタルシスを与えてくれる居心地のいい世界観を求める視聴者が増えてきた」と背景を分析する。
比較的コストのかからない深夜枠の放送で一定のファン層を開拓し、その後に発売するDVD・BDで収益を上げるビジネスモデルも定着した。
当初は購買力のある20~30歳代の男性が中心だったが、男女を問わず幅広い年代に訴求できる日常系にシフトした結果
「(制作コストが回収できる)1万枚を達成しやすくなった」(アニメ制作会社幹部)という。
深夜枠であってもインターネットを活用すれば、番組の認知度を高めることも可能だ。
フジテレビの「つり球」ではAR(拡張現実)を活用したスマートフォン向けアプリを配信。
「もやしもん」のソーシャルゲーム登録者数が60万人を超えるなどネットを有効活用した事例も少なくない。
アニメに癒やしを求める視聴者が増えている背景には、災害や原子力発電所の事故、景気の先行きなど、日常生活に不安が広がる今の時代の空気があるのかもしれない。
http://japanimate.com/Entry/2563
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