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2007/05/20 (Sun)
中国・三国時代の歴史を描いた「三国志」のアニメ番組が日中で共同制作され、来年4月から
中国全土でテレビ放映されることになった。日本アニメの多くは中国で下請け制作されているが、
一緒に物語を作り上げるのはほとんど例がないという。業界関係者は「日中で共同制作する
モデルケースになれば」と期待している。

共同制作するのは、東京都中央区の番組制作会社「フューチャー・プラネット」と、
中国中央電視台(CCTV)の系列企業。日本のアニメ制作技術やキャラクターの商品化などの
ノウハウが評価されたという。両社は18日に北京で正式に調印した。

業界関係者によると、中国ではアニメ人気が上昇し、日本アニメの人気も高い。中国政府は
アニメ産業の育成に取り組み、動画制作技術は向上しているが、絵コンテなど物語の進め方は
日本側に一日の長があるという。

フュ社はドキュメンタリー番組や映画を多く手がけてきたが、アニメの制作実績は乏しい。
実際の制作は、米ウォルト・ディズニー社の日本法人でアニメ制作をしていたスタッフらが
立ち上げた会社が担う。

原作は、劉備や曹操らの活躍を描いた歴史小説「三国演義(三国志演義)」。1話約30分の
番組を52本制作し、1年かけて放映する。三国志は中国でも人気が高いが、テレビアニメとして
放映されるのは初めてという。中国社会科学院の三国志学会に監修してもらう。

日本側が絵コンテ、中国側が脚本やアニメ制作、キャラクターデザインを担当する。
総制作費は約6億円で、うち日本側が約4億円を負担する。

フュ社は「日本ではあまり知られていないエピソードを盛り込み、これまでとはひと味違った
三国志にしたい」としている。

asahi.com
http://www.asahi.com/culture/update/0519/TKY200705190157.html
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