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4月7日から、TBS系で土曜午後6時に放送が始まる。SF漫画の傑作として名高い原作が
最初に描かれたのは、30年も昔の1977年。しかも、80年に一度、アニメ映画になっている。
21世紀の今、なぜ「地球(テラ)へ…」なのか。
「私も、こんな古い作品をとびっくりして。でも、だからこそ断る理由はない。自由に作って
いただければと」
遠い未来、環境破壊が進んだ地球を守るため、人類は他の星々に移住し、生命の管理を
完全にコンピューターにゆだねる社会を樹立する。その中で、特殊能力を持つがゆえに体制
から迫害されていた「ミュウ」たちは、自分たちの存在を人間に認めてもらおうと、地球をめざす
旅に出る。
「もともと、外から地球に帰ってくるという話をやろうと思っていて、地球がだめになるという
部分に重きを置くつもりは全然なかった。ところが、それが多くの人の印象に残っているみたいで」
大気や土壌の汚染、生殖能力の低下、徹底した管理社会……。改めて読めば読むほど、
現在の地球の状況をまるで予期したかのような描写に驚かされる。原作の大ファンだという
ヤマサキオサム監督が自らアニメ化を企画。キャラクターデザインの結城信輝、コンセプト
デザインの出渕裕ら、スタッフにも原作に思い入れを抱く錚々(そうそう)たる顔触れが集結した。
「当時は別の連載も抱えていたので、説明不足のところもあった。監督は全24話の中で原作の
間を埋めるエピソードも作っていくということなので、私自身も楽しみです」
異端者であるミュウを排除しようとする人間の態度は、現代のいじめにも通じるものがある。
その象徴と言えるのが、ミュウのリーダー、ソルジャー・ブルーから仲間の将来を託される主人公の
少年ジョミーだ。
「ジョミーはいわば、はみ出し者。彼が自らの生きる道を探す話になっている。今の世の中でも、
何となく自分がはみ出し者だと感じている人は多いと思う。そういう人の力になれれば」