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2007/08/22 (Wed)
アメリカの映画メジャーのひとつでパラマウント・ピクチャーズと同社に近いドリーム
ワークス・アニメーションSKGは、次世代ディスクの発売をHD DVD一本に絞ると発表した。
これまで両社はHD DVDとブルーレイの2方式のディスクでの発売を行ってきた。

両社はこの新しい方針について、HD DVDのハードディスクのブルーレイに対するコスト
パフォーマンスの高さを挙げている。両社の関連会社であるドリームワークスSKGは今回の
新しい方針には参加しておらず、近年メディアで伝えられる同社とパラマウントと間での
確執が影響している可能性もある。

アニメーション映画に限って言えば、劇場アニメーションで圧倒的な強みをみせるディズニーが
ブルーレイ陣営となっており、こちらもこれまでブルーレイが優勢であった。しかしその
ライバルで大ヒット作『シュレック』シリーズを製作するドリームワークス・アニメーションが
HD DVD陣営に転じたことで、こちらにも微妙な影響を与えそうだ。

さらに北米の日本アニメについては、ブルーレイ陣営にはスタジオジブリの作品を発売する
ブエナ・ビスタ(ディズニーグループ)、『スチームボーイ』や『パプリカ』、『カウボーイ
ビバップ天国の扉』など有力な劇場アニメ作品を抱えるソニーグループがいる。さらに先日、
北米最大のアニメ流通・販売企業のファニメーションがブルーレイでの発売のみを発表した
ばかりである。

対するHD DVD陣営はライナップで目立ったものが少なく、現状では劣勢に立たされている
とみられる。バンダイグループやジェネオンといったどちらか片方に発売を絞らない日系
企業の動向が今後の行方を決めそうだ。

またドリームワークスの今後も気になるところである。同社もまたHD DVD陣営になれば、
北米では同社が発売する『イノセンス』が、HD DVDのみで発売される可能性が生まれる。
同作品は日本ではブエナ・ビスタによるブルーレイ版のみとなっており、そうなれば北米と
日本でねじれ現象が起こるからだ。



animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/08/_hd_dvd.html#
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