[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「お嬢さま」
そう言われて、ドキッとした。女性に生まれて28年。いまだかつてそんな風に呼ばれた
ことはなかった。
「私…ですか!?」
聞き慣れない呼びかけに違和感を覚えながらも、胸の奥はひそかにときめく。目の前に
いるのは見ず知らずの男性だけど、何となく昔から知っていたような親しみがわく。
体内にアルコールがまわり始めたときの、あの不思議な快感に似た感覚だ。
ここは、執事カフェ&バー「セバスチャン」(大阪市都島区)。黒いスーツに身を包んだ
「執事」が紅茶やアルコール、焼き菓子などをもてなしてくれる女性版「メード喫茶」だ。
店は昨年10月、関西初の執事カフェとして大阪・京橋にオープンした。JR京橋駅にほど近い
ビルの4、5階にあり、平日は仕事帰りのOLらでにぎわう。客は20歳代から30歳代が中心だが、
中には女子高生や50歳代の女性も来店するという。
エレベーターで4階へ上がると、執事が深々とおじぎをしながら「お帰りなさいませ、
お嬢さま」。導かれるままにテーブルに着き、メニューを眺める。テーブルの上の金色の
ベルを鳴らすと、奥から執事が出てくる。
整った顔立ちが印象的な執事、右京さん(26)はオープン時からここで働いている。
黒のちょうネクタイに白の手袋。顔には薄くファンデーションを塗り、アイラインと
アイブローで目をメーク。瞳には青色のカラーコンタクトを入れ、エキゾチックな魅力を
振りまいている。
「店はお屋敷。お屋敷に戻られたお嬢さまに『おいしい紅茶ね』と言っていただけるのが
何よりうれしい」
カジュアルなカフェの4階に対し、5階は赤色のソファが並びアダルトなムードを醸し出している。
メニューは飲み物とお菓子のセット(1500円)が中心。飲み物のメーンは紅茶だが、
カクテルやワイン、ビール、チューハイも用意している。お菓子はスコーンや焼き菓子、
サンドイッチなどだ。
産経新聞
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/trend/070405/trd070405000.htm