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2007/09/04 (Tue)
『ドラゴンボールZ』のハリウッド実写映画化の噂が初めてメディアにでたのは今から5年前、
それからかなりの時間がたっている。俳優や脚本家の候補者が何度か話題になった後、
『ドラゴンボールZ』のハリウッドでの映画化はしだいに忘れられつつあった。そして、次々に
浮上しては消えていく日本のアニメやマンガのハリウッドでの実写映画化企画のひとつと
みなされるようになった。

ところがカナダのニュースサイト「The Gazette」の衝撃的な報道が、この状況を一変させ
そうだ。同紙は9月1日に、ハリウッドの大手映画会社20世紀フォックスが『ドラゴンボールZ』の
実写映画の撮影を来年モントリオールで行われると報道したからである。

同紙の記事は直接『ドラゴンボールZ』の実写映画化を取り上げたのでなく、モントリオール市が
20世紀フォックスによる複数の大型映画のロケ地を獲得したとするニュースのなかで触れ
られているものだ。

米国の大手映画会社がカナダで映画撮影を行うのは、米国より撮影コストが安く、映画関連の
労働組合の影響が少ないためである。また、カナダも産業振興の一環としてこうした動きを
支援している。

記事によるとモントリオール市がロケ地を獲得した映画は、昨年北米で大ヒットしたVFX映画
『ナイトミュージアム』の続編、ローランド・エメリック監督によるSF映画の古典『ミクロの決死圏』
のリメイク映画、そして『ドラゴンボールZ』の実写映画である。それぞれの製作予算は1億ドル
(およそ115億円)を超えるとしている。The Gazetteは、映画の詳細は不明だが、全ての映画は
来年7月に撮影に入るとしている。

これまでハリウッドの会社による『ドラゴンボールZ』の実写映画化権は、結局、行使されない
まま終わるとの見方があっただけに意外な展開でもある。一方で、世界的な人気作品だけに、
もし映画化されれば大ヒットの可能性はかなり高い。さらに『トランスフォーマー』や『マッハ
Go Go Go』などの日本アニメの相次ぐビッグムービー化が今回の企画を後押しした可能性が
高い。

20世紀フォックスは、このほか日本アニメの『百獣王ゴライオン』などの実写映画化も進めて
いるとされており、今回の報道が確かなら一気の日本アニメの映画化を推し進めることになる。
また、撮影が来年7月から開始すれば、公開は2009年頃になるだろう。

animeanime.jp
http://animeanime.jp/news/archives/2007/09/z_2092.html
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