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2012/10/11 (Thu)
高山市役所観光課(高山市花岡町2)が10月5日、テレビアニメ「氷菓」をモチーフにしたオリジナル公式観光ポスターを公開した。

同ポスターは、高山市が同アニメ制作元の角川書店(東京都千代田区)と協力し、B2判で1000枚制作。
キャッチフレーズはヒロイン「千反田える」のせりふ「私、飛騨高山が気になります」。
同市は「観光の目玉の一つとして『氷菓』人気を末永く応援し、アニメファンという新たな客層に高山市をPRしたい」と話す。

テレビアニメ「氷菓」は、高山市をモデルにした架空の町「神山町」が舞台で、飛騨出身の小説家・米澤穂信さん原作の学園ミステリー。
同作には、主人公らの通う高校や町並みなど忠実に描かれた飛騨に実在する風景が登場する。今年4月22日~9月22日に全国民放など10局で放送された。

最終回放送後の現在も、同作品のファンの間では物語の舞台となったロケ地を旅する「聖地巡礼」が人気を集め、多くのファンが高山市内を訪れている。
「氷菓」コーナーを設置する「まるっとプラザ」(本町2)では、今年4月のオープンから8月までに同作ファンとみられる来場者だけで3677人、10月6日~8日の3連休中では400人以上が同所を訪れた。

アニメ制作会社「京都アニメーション」(京都府宇治市)のオフィシャルショップを店内に設置する高山の玩具店「ALADDiN(アラジン)」(高山市本町3)では、
この3連休、「氷菓」グッズが「好調過ぎる」売れ行きを見せ店長を驚かせた。

店長の上嶋清成さんは「1年で最も人出の多くなる高山祭の日を見込んで仕入れた『氷菓』関連商品が、この3連休でほとんど売れてしまった。
現在入荷が追いつかない状態で、想定外の売れ行きに驚いている。遠くから来てくださるお客さまには申し訳ないが、今後も随時入荷していく予定なので、
当地に立ち寄った際には気軽にのぞいてみてほしい」と話す。

「このアニメは、主人公の通学路など飛騨にある当たり前の日常風景を切り取っているので、これまでアニメに興味のなかった地元の人もなじみやすく親しみを持って応援できるのがよいところ。
放送が始まってからというもの、当商店街にもかつてのにぎわいが少し戻ったように感じる。これからも地元とファンが一緒になって人気を盛り上げ、飛騨の新たな魅力発信につながれば」と上嶋さん。

高山市では今後、同ポスターを市内の観光関連施設などに貼り出し、各種イベントやキャンペーンに活用していくほか、地元企業でもオリジナルグッズ制作やファンイベントの実施を予定している。

ソース 飛騨経済新聞
http://hida.keizai.biz/headline/294/
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