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2007/09/08 (Sat)
もう3時間にもなる。
その間、彼はずっと歩きまわっていた。

正しくは徘徊と言ったほうがいいのかもしれないが、彼には彼なりの目的があるらしかった。
何故なら、先刻から同じところばかりをぐるぐるまわっているのだから。そして私は、あとを
つけていることを悟られないように、彼を追いながら歩いていた。

その日、私は友人と秋葉原で待ち合わせをしていた。友人の住まいと私の住まいのちょうど
中間が秋葉原だからだ。

少し早めに着いて友人を待っていると、友人から急な取材が入ったために来られないという
連絡があった。私のような仕事をしている人間にはしょっちゅうあることだ。そこで私は、秋葉
原を探訪することにした。

理由はふたつある。ひとつは、何年か前に秋葉原の街の変貌をルポ形式で記事にしたことだ。
私の認識では、秋葉原は世界にも知られた電気街だったが、フィギュアやコスプレ、アダルト
ゲーム、成人コミックに浸食されつつある街は異空間のように映った――、という旨を綴った
ところ、さっそくそれがブログで書かれた。曰く、このひとはアキバについていけないようだ、と。

もうひとつは、先月21日、山口県で祖父を殺害し逃走した16歳の少年が万引きで捕まり、身柄
を確保された街が秋葉原だったことだ。事件の続報によると、少年の家は躾が厳しく、携帯電話
の使用は許されず、ゲームの類も禁止されていたらしい。
肉親を死に至らしめた少年が目指した街には、おそらく少年の心を惹きつける何かがあったの
だろう。それを知りたいと思っていた。

私は、とりあえず中央通りをぶらぶら歩き、そこから一本入った小径に喫煙スペースを見つけ、
さて、これからどうするか、と見るとはなしに道行く人々を眺めていた。

面白いもので、秋葉原に集う若者には妙な共通点があった。
まず、紙袋を手にした男性が異様に目立つこと。そして、デイパックをしっかり両肩でかついで
いる男性。ショルダーバッグなら襷がけにかついでいる。こういうひとたちを“おたく”と断定したり、
ファッショナブルなひとをあまり見かけないと書くと、またブログで皮肉られそうなのでやめておこう。



日経BP
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070904/133952/
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