国産アニメーション第2号「なまくら刀（塙凹内（はなわへこない）名刀之巻）」のフィルム発見 東京で来月公開

１７年に日本で劇場公開された国産アニメーション第２号となる
「なまくら刀（塙凹内（はなわへこない）名刀之巻）」（幸内純一監督）のフィルムが
大阪市内で発見され、東京国立近代美術館フィルムセンターが修復して、
２６日、記者会見で披露された。

上映時間は２分。内容は刀を手に入れた侍が試し切りをしようとするが、
返り討ちにあってしまうギャグ。国産アニメ第１号となる１７年の
「芋川椋三玄関番の巻」（下川凹天監督）に次いで公開されたが、
「芋川椋三」は見つかっておらず、現存する最古の劇場公開和製アニメとなる。
幸内監督は、日本アニメの祖の１人とされている。
今回発見された作品は、名前は知られていたが、スチール写真さえも紛失していた。

フィルムは、映像文化史家、松本夏樹さんが昨年７月、大阪市内で開かれた骨董市で購入。
フィルムはほぼ完全な形で残っていた。

アニメ史家の渡辺泰さんは、「当時高く評価されたことは分かっていたが、どのような内容か
まったく資料が残されておらず、見つかったことに驚いた。日本アニメの源流をひもとく大発見」
と話している。来月２４日からフィルムセンターで行われる
特集上映「発掘された映画たち２００８」の中で公開される。

毎日jp
http://mainichi.jp/enta/cinema/news/20080327k0000m040105000c.html