[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
第二の手塚治虫、藤子不二雄を目指そう――。漫画家としてのデビューを志す若者たちが
低家賃の住宅を提供され、共同生活をしながら一心不乱に描く。題して「トキワ荘プロジェクト」。
仕掛け人の山本繁さん(28)は、「創作に打ち込める環境にいれば成長が早いはず」
と自信を見せる。
山本さんは、若者の就業問題などに取り組むNPO「コトバノアトリエ」の代表。「トキワ荘」を
思いついたのは、ある20代の女優志望者に自宅の一室を安く貸した時だった。
使っていなかった6畳一間に1カ月3万円で住まわせたところ、それまで鳴かず飛ばずだった
女性が、急に芝居に出演したり、テレビドラマの端役をもらえたりするようになったのだ。
家賃の負担が減ったためアルバイトをする時間が減り、演技の練習やオーディション受験に
かける時間が増えたのが大きかった。それまでは生活費を確保するために、ほぼ毎日
アルバイトをしていたが、月3万円の住居に引っ越してからは週3回程度で十分になった。
「レベルアップは当然。バイトをしている時間が無駄だったんです」と山本さんは話す。
「同じような境遇の若手に力を貸せないか」と考えたとき、目を付けたのが漫画家だった。
若手が集まり、手塚治虫や赤塚不二夫ら人気漫画家が世に出たアパート「トキワ荘」の
ような住居を作ろうと思い立った。
昨年8月、板橋区内に「第1トキワ荘」をオープン。「男性は部屋を汚す人もいるから」
との理由で、まずは女性だけで始めた。2階建ての一戸建てに、20代の女性3人が住む。
家賃は1人あたり4万5千円。
入居を決めた女性(25)は「疲れて寝てしまいたい夜も、仲間が努力していれば刺激される」
と話す。「出版社に作品を持ち込むと、胸をえぐられるほど『ダメ出し』されることもある。
そんな時、悩みを相談出来る相手がいるのは心強い」とも。
山本さんは「若者の就労支援の新たなスタイルになる。将来は50人程度の規模まで
拡大したい」と意気込んでいる。
asahi.com
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000705080001