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2008/05/09 (Fri)
アニメ映像パッケージ国内大手のバンダイビジュアルが、機構改革を行う。
今回の機構改革の大きな変化は、事業戦略本部とメディア本部が統合されることである。
これまでの4本部体制から、事業戦略本部、コンテンツ本部、事業サポート本部の
3本部体制に移行することになる。
5月22日の取締役会の承認のうえ、5月23日に実施される。
これに合わせて、現在メディア本部長の中野耕次氏が事業戦略本部長に、
現事業戦略本部長の藤川正之氏は取締役事業戦略本部管轄に就任する。

また、バンダイビジュアルは5月1日には、事業戦略本部内の機構改革も行っている。
機構改革の目的は、同社が進めるパッケージ販売、海外展開、コンテンツ配信などを
組み合わせた「クロスメディア戦略」を推進するためである。
これにより事業戦略本部内に、新たにメディア戦略室が設けられ、
さらにその下にチャネルサポート課が設けられる。
チャネルサポート課は、主要取引先に対する戦略営業活動を行う。
また、同本部のネットワークメディア営業部は、グローバル営業課を切り離したうえで
ライツマネジメント部と名称を変える。
グローバル営業課は海外サポート課となり、メディア戦略室に移管される。
さらにパッケージメディア営業部がエリア事業統括部に名称変更をし、
同部内の営業管理課は編成部の事業管理課に業務を移管する。

バンダイビジュアルは今年3月に、これまでの4セクション(本部)、19グループ(室)に
移行しばかりである。前回から期間を置かない新たな機構改革は、
主に営業体制の再編強化と考えられる。事業戦略本部とメディア本部を統合することで、
営業活動の効率化が目指されているようだ。
海外ビジネスを担当するグローバル営業課が、ライセン管理から切り離されたのは、
同社が先頃発表したBlu-Ray Discの世界戦略と連動しているとも見られる。
ライセンス供与による海外ビジネスでなく、
同社が日本から海外ビジネスを運営する姿勢が見て取れる。

また、バンダイビジュアルの公式サイトによれば、同社の2008年2月期の売上高は、315億円である。
これは2007年2月期の321億8900万円からおよそ2%の減少となる。
一方、経常利益は50億5000万円で、2007年3月期の49億3300万円から2%増加している。
しかし、5月8日に発表されたバンダイナムコホールデインングスの決算発表では、
バンダイビジュアルが中核となる映像音楽コンテンツ事業の業績は、
『コードギアス 反逆のルルーシュ』」などの映像パッケージソフトと
『らき☆すた』の音楽パッケージソフトなどが人気となったが、
DVDソフトの販売が低調としており、全体では苦戦したとしている。

animeanime.jp
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/05/43_3.html
バンダイビジュアル
http://www.bandaivisual.co.jp/
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