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2024/04/27 (Sat)
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2012/02/02 (Thu)
16日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて、
第35回日本アカデミー賞の優秀賞各賞が発表された。

優秀アニメーション作品賞には
「コクリコ坂」「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」、
「豆富小僧」、「名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)」、
「映画 けいおん!」の5作品が選ばれた。

受賞作品の中でも、他の作品と比較して人口に膾炙(かいしゃ)
しているとはいえない「映画 けいおん!」が特に異彩を放っていた。

「映画 けいおん!」は、漫画家かきふらい氏の4コマ漫画を原作にした
アニメ作品である。高校の軽音楽部を舞台に、4人の女子高生が
ガールズ・バンドを結成し、いちから音楽活動を行っていくという物語で、
結成から大学進学までの3年間の部活動が描がれている。
とはいうものの、よくある音楽系漫画とは違い、
プロを目指す、しゃかりきになってテクニックを磨くというバンド活動より、
メンバーたちの日常が中心になっているのが特徴だ。

2009年4月から深夜帯でテレビアニメの放送が開始されると、
個性的なキャラクター、可愛いらしい容姿などが注目され、
いわゆる「萌え」アニメとしてオタク層を中心に、
幅広いアニメ・ファンの人気を集めるようになり、
それに伴い、アニメグッズ、フィギュア、プラモデル、お菓子、楽器など、
数多くのタイアップ商品が多数出回るなど、
現在は「原作やアニメは知らなくても、キャラクターは見たことがある」
という人も増えている。そして2011年12月3日に劇場版アニメが
全国公開されるのだが、深夜の萌えアニメだった「けいおん!」が、
日本アカデミー賞にノミネートされたのは驚きである。

映画館に足を運んでいる層も10・20代の若者、アニメ・ファンが
ほとんどだと思われたが、アラフォー世代も少なく
「子供にせがまれて見に行った」という30代主婦は
「いつしか、自分の高校時代を投影していた」、
また他のアラフォー女性は「自分もバンドをやっていたので、
共感できた」などなかなか好評なのである。

第35回日本アカデミー賞授賞式は、
3月2日にグランドプリンスホテル新高輪にて開催される。
今まで最優秀作品賞を受賞したアニメは、
第21回「もののけ姫」、第25回「千と千尋の神隠し」
という宮崎駿監督の2本だけ。

「映画 けいおん!」が優秀アニメーション作品賞に選ばれ
“萌え・オタク”作品が日本を代表する映画の1本になったことは、
それだけでも今後のアニメ映画界に一石を投じたといえよう。


サーチナ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0131&f=national_0131_103.shtml
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