「ひこにゃん」に…ライバル現る！ 「しまさこにゃん」じわり人気― 石田三成家臣・島左近がモデル

国宝・彦根城築城４００年祭のマスコットキャラクターとして人気を集めている「ひこにゃん」の
“裏キャラクター”として「しまさこにゃん」が誕生し、彦根市を中心に、インターネットや同祭関連
行事への出演などを通じ、じわじわと人気が広がっている。

同市の花しょうぶ通り商店街で活動する「ひこね街の駅　寺子屋　力石」のメンバーらが、愛らしい
ひこにゃんのライバルとして生み出した。彦根城の東２キロの佐和山に城を構え、関ヶ原の戦い
（１６００年）で敗れた石田三成の家臣・島左近をモデルに、ひこにゃんとはひと味違うキャラクターに仕立てた。

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ひこにゃんとはちがう性格付けで４００年祭関連イベントに花を添えるしまさこにゃん

ひこにゃんの主家で徳川方の井伊家から見ると、豊臣方の三成と左近は敵方。鋭い目つきや虎柄の
体など見るからに“悪役”だが、三成・左近ファンの間で評判を呼び、４００年祭関連イベントにも登場。
ピンバッジや人形などのグッズも売り出され、「知る人ぞ知る」存在となっている。

昨秋、地元ＦＭ局のアナウンサー・やまもとひまりさんがイラストを描き、同商店街理事で、街の駅駅長の
小杉共弘さん（５３）らが佐和山や三成、左近への思いを重ねて肉付けした。好物は辛口の日本酒や芋焼酎、
フナずしで、性格は粗野ながら切れ者。酔っぱらって見る夢は「佐和山城でもう一度、主君・三成と花見酒を
飲むこと」という。

小杉さんは「湖東焼や厚紙での甲冑（かっちゅう）作りに取り組む街の駅の活動から生まれたキャラクター。
４００年祭を機会に、義理と人情に厚いしまさこにゃんを通して、石田三成や島左近にも注目してもらえれば」
と話している。

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news001.htm